BIMSサイトと建築文庫サイトの連携構造
― 文化財×BIM研究サイトと建築資料アーカイブの役割分担 ―
はじめに
本サイト BIMS と
建築資料アーカイブサイト 建築文庫(kenchikubunko.com) は、
それぞれ異なる役割を持ちながら連携して運用されています。
文化財建築を扱う場合、
- 図面
- 写真
- 書籍
- 現地観察
- BIMモデル
といった多様な情報を扱う必要があります。
しかし、これらを 1つのサイトにすべて混在させると構造が不明瞭になります。
そこで本プロジェクトでは、
資料の層と
解釈・実装の層
を分離し、
2つのサイトを連携させる構造を採用しています。
1 2つのサイトの役割
BIMSサイト
(文化財×BIM研究サイト)
BIMSでは、主に以下を扱います。
- 文化財BIMの思想
- BIMモデリングの判断
- 図面と現況の比較
- 部位ごとの再構築
- ワークフロー
- Case Study
- Journal(理論整理)
つまり、BIMSは
資料をどのように読み解き、どのようにBIM化するか
という
解釈・実装・研究のサイトです。
建築文庫サイト
(建築資料アーカイブ)
建築文庫では、建築資料を整理して公開しています。
主な内容は以下です。
- 再構築図面
- 建築写真
- 書籍紹介
- 建築資料の整理
- 建物ごとの資料アーカイブ
つまり建築文庫は
建築資料を整理して蓄積するアーカイブサイト
です。
2 サイト構造の関係
2つのサイトの関係は次のようになります。
建築文庫(資料)
↓
BIMS(解釈・BIM化)
↓
建築文庫(資料参照)
建築文庫で資料を確認し、
BIMSでそれを解釈しBIM化し、
必要に応じて再び建築文庫の資料に戻る。
この 循環構造 によって、
- 資料
- 観察
- BIM
- 考察
が相互に参照できるようになります。
3 掲載内容の分担
BIMSに掲載するもの
- BIMモデル画像
- モデリング判断
- 図面との比較
- 現況との差異分析
- ワークフロー
- Case Study
- 理論整理
つまり
解釈・実践・研究
です。
建築文庫に掲載するもの
- 再構築図面
- 実物写真
- 書籍表紙
- 出典情報
- 建築資料一覧
つまり
資料の整理
です。
4 相互リンクの仕組み
2つのサイトは、記事単位で相互にリンクしています。
建築文庫 → BIMS
資料ページには、
関連するBIM記事
としてBIMSの記事を紹介します。
例
- この資料を用いたBIM再構築
- 図面と現況の比較記事
- 部位別検討
BIMS → 建築文庫
BIMSの記事では、
参照資料
として建築文庫へのリンクを掲載します。
例
- 再構築図面
- 実物写真
- 関連書籍
5 同一資料の重複掲載は避ける
2サイト運用で重要なのは、
同じ資料を両方に大量掲載しないこと
です。
理由は以下です。
1
サイトの役割が曖昧になる
2
SEO上の重複コンテンツになる可能性がある
3
管理が複雑になる
そのため、
資料は建築文庫に掲載し、
BIMSでは必要最小限の引用のみ行います。
6 建物単位で連携する
2サイトの連携は
建物単位で整理しています。
例
- 明治村 帝国ホテル中央玄関
- 国立西洋美術館
- 住吉の長屋
- ルイス・バラガン邸
それぞれについて、
建築文庫
→ 資料アーカイブ
BIMS
→ BIM再構築・考察
という対応関係を持たせています。
7 文化財×BIMにおける意味
文化財建築では、
- 図面
- 写真
- 文献
- 現地観察
など、多様な資料を統合して理解する必要があります。
そのため、
資料の整理(建築文庫)
と
解釈と実装(BIMS)
を分離することは、
研究構造としても合理的です。
まとめ
本プロジェクトでは、
建築文庫
建築資料を整理・保存する
資料アーカイブ
BIMS
文化財×BIMの
研究・実装サイト
として運用しています。
この2層構造により、
- 資料
- 観察
- BIM
- 理論
を往復しながら、
文化財建築を立体的に理解できる環境を構築しています。
